弁理士と英語

弁理士の業務においては、他の士業と比べて英語の重要性が高いと言われます。

この記事では、弁理士と英語の関係について解説していきます。

弁理士業務における英語の必要性

弁理士の主要な業務である「特許」の出願は、以下のケースに分かれます。

① 日本の顧客→日本の特許庁へ出願
② 日本の顧客→海外の特許庁へ出願
③ 海外の顧客→日本の特許庁へ出願

このうち①の業務では英語は必要ありませんが、②と③では英語のスキルが求められます。

業務量の比率としては、やはり①が多いのですが英語が必要となる②・③の案件は報酬が高いわりには、業務自体の難易度はそこまで高くないことも多く、効率的に稼げる業務といわれます。

弁理士業務に求められる英語のレベル

弁理士の仕事の中で実際に必要となる英語のスキルレベルは、実はあまり高くありません。

高校程度の英文法が理解できれば対応可能です。

なぜならば、弁理士業務で具体的に英語が必要となる場面は、英語の特許出願に関わる書類の誤記をチェック(多くの場合、専門の特許翻訳が翻訳する。)したり、海外の代理人とのメールでやり取りといった内容になるからです。

また、仕事で使う英語はある程度パターンが決まっており、慣れてしまえば短時間で仕事を処理できるようになります。

さらに近年ではAIによる機械翻訳の精度も上がってきており、専門性の低い事務作業レベルの翻訳では活用可能です。

よって英会話のスキルはあまり必要ではなく、リーディングとライティングができれば十分ということになります。

目安としてTOEICで700点あれば十分英語業務に対応可能な弁理士と言えるでしょう。

仕事をしながらでも必要な英語スキルは身につく

弁理士の仕事において英語は重要ですが、弁理士事務所に入る時点で英語のスキルが必要という訳ではありません。

仕事をしながらでも十分に必要な英語スキルは身に付きますので、現時点で英語が得意でなくてもあまり焦ることはありません。

もちろん、弁理士としての法律と技術に関する専門知識を磨き続けることの方が重要ですから、専門スキルを磨きつつ、英語も少しずつ学んでいくというスタンスが良いのではないでしょうか。

なお、どうしても英語とは付き合いたくないという場合、業務の幅はかなり狭くなりますので、弁理士としては低い報酬に甘んじる覚悟をする必要があるかもしれません。

まとめ

弁理士の業務に英語は必須ではないものの、できればかなり有利となります。

今、弁理士を目指していてすでに英語のスキルが身についている場合には、弁理士となった後には、ライバルに差をつけることができる武器となります。

なお、英語に加えて中国語もできれば、さらに営業の幅は広がります。

そして、語学スキルがここまでメリットとなる法律系国家資格はあまりないので、「語学が得意だから弁理士を目指す!」という考え方もありかもしれませんね。