弁理士試験の勉強法

弁理士試験を知る

弁理士試験は、短答式筆記試験、論文式筆記試験(必須)、論文式筆記試験(選択)、口述試験の4段階からなる試験です。

口述試験以外には、さまざまな試験免除制度があり、特に論文式筆記試験(選択)については、特定の公的資格の保持者や学位を持っていれば試験そのものが免除になる場合があります。

まずは、自分がこの免除制度を利用できるかどうかを確認しましょう。

弁理士試験最初の関門である短答式試験は例年5月下旬に行われます。

試験方式は5肢択一のマークシート式で、出題分野は「特許実用新案法」「意匠法」「商標法」「条約」「不正競争防止法」「著作権法」の6つです。

短答式試験の合格率は、おおむね10%~20%程度です。

次の論文式筆記試験(必須)は7月上旬に実施され、「特許実用新案法」「意匠法」「商標法」から出題され、上位25%程度が合格します。

続く、7月下旬には論文式筆記試験(選択)が行われ、以下の科目から1科目を選択して受験します。

最後の口述試験は10月下旬に行われ、「特許実用新案法」「意匠法」「商標法」から面接方式で口頭試問を受けます。

この口述試験の合格率は100%近くとなっています。

必要な学習時間を知る

弁理士試験合格に必要な学習時間は一般的に3000時間程度と言われています。

もちろん、個人差はあり、中には1000時間の学習で合格する方もいますし、免除制度の利用の有無によっても当然、総学習時間は変わってきます。

ただ、あなたが初めて弁理士試験にチャレンジするのであれば、この3000時間という学習時間は学習計画を立てる上での目安となるでしょう。

ちなみに、実際の合格者の平均受験回数は3~4回となっています。

弁理士試験の学習計画の立て方

実際の結果はどうあれ、弁理士試験の学習計画は1年で合格を目指す計画で策定するのがよいでしょう。

最初から2年計画で学習計画を立ててしまうと、1年で合格する可能性をはなから捨てることになりますし、法改正で出題範囲が変わる可能性などを考えると2年以上先の計画を立てることにはリスクがあるからです。

棒ほど願って針ほど叶うという言葉がありますが、1年で合格を目指してこそ、2年以内の合格が実現する可能性が高まるというものです。

弁理士試験合格に必要な時間術

社会人が弁理士試験に挑戦する場合、平日3~4時間程度、休日8時間以上の学習を休みなく続けることを目指したいところです。

もちろん、まとまった時間でこれだけの勉強時間を捻出できる方は少ないでしょうから、やはり細切れのスキマ時間をどれだけ積み上げられるかが重要です。

このスキマ時間の活用に最適なのが、通信講座です。

最近の通信講座は、スマホやタブレットなどで講義を受講することもできるので、通勤時間や移動時間でも密度の濃い学習をすることが可能てす。

また、学習場所については、自宅以外にも、図書館、会社の会議室、喫茶店・ファミレス、資格スクールの自習室など複数の拠点を作っておくことで、毎日の勉強時間を積み上げやすくなります。

学習場所を複数作ることには、環境を変えることで気分転換となりモチベーションを維持しやすいというメリットもあります。

試験種別ごとの勉強法

短答式筆記試験

短答式試験対策では、講義・テキストでおおむねの知識をインプットし、過去問を解いてアウトプットをすることでその知識を定着させるという作業の繰りかえしとなります。

大切なことは、最初から細部にこだわったり、条文を暗記したりしようとはせずに、まずは必要な知識の概要を掴むことです。

全体像を掴んでから、細部を詰めていくほうが負荷も少なく、効率的にインプットが可能だからです。

目安としては過去問10年分を解きまくり、正答率が最低でも95%となることを目標としてください。

論文式筆記試験(必須科目)

短答式試験については、やり方次第では独学も無理ではありませんが、論文式となると独学ではさすがに厳しくなってきます。

勉強法としては、資格スクールの講義・テキストをまず完全に理解・暗記するところから始まります。

その上で、資格スクールの模擬問題を解きまくりましょう。

論文式試験では、解答作成の時間管理も重要となるので、答案構成の作成に30分、筆記に1時間など模擬問題を解く時点から、時間内に解答作成できるように訓練をしていきましょう。

論文式筆記試験(選択科目)

選択する科目にもよりますが、過去問対策が最重要です。

必須科目とは違い、過去の出題内容が繰り返される傾向があり、過去問対策で攻略できる部分が多くあります。

目安としては10年分の過去問を解き、また、該当科目の基本テキストを読み込みましょう。

口述試験

合格率が100%近い口述試験ですが、中には落ちる人がいるのも事実です。

本番で緊張しすぎて頭が真っ白になることだけは避けたいので、少なくとも一度は模擬面接を受けておくことをおすすめします。

まとめ

学習期間が1年を超える、弁理士試験のような難関試験では、

  • 学習計画の策定
  • 実際に学習を遂行する力
  • 状況に応じて計画を修正してく力

といったいわばひとつのプロジェクトを成功させるのに似た力が求められます。

やみくもに勉強を始めるのではなく、しっかりと綿密な情報収集をしたうえで、この人生をかけた重要プロジェクトを成功させてほしいと思います。